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ボーケイSM11vsクリーブランドRTX ZipCore2 RTZ【ウェッジ比較2026】グラインド選びを間違えると何も解決しない

著者:タック|ゴルフ歴10年・年間40ラウンド・ベストスコア76・使用ウェッジ:ボーケイSM10 52°/58°

ウェッジを替えても、バンカーが上手くならなかった時期がある。

アプローチも変わらなかった。「高いウェッジを買えば何か変わるだろう」と思っていたが、そうはならなかった。理由はグラインドを理解していなかったからだ。

SM11とRTZを比較するにあたって、まずそこを整理したい。グラインドの選択を間違えると、どちらを買っても同じことが起きる。スペックより先に「自分のスイングに何が合うか」を確認してほしい。

目次

SM11とRTZの根本的な違い

タイトリスト ボーケイSM11は2025年発売のウェッジで、グラインドの設計思想を前面に出したモデルだ。6種類のグラインド(F・M・D・T・K・S)から選ぶ構造で、同じ58°でも使用目的によってソールの形が大きく異なる。

クリーブランド RTZ(RTX ZipCore2)は2025年2月発売。新素材「Z-Alloy(ゼットアロイ)」をフェースに採用したモデルで、バウンスは4種類(LOW・MID・FULL・Adapt)。SM11よりシンプルな選択肢になっている。

この2つは「選ぶ難易度」が違う。

SM11は自分のスイングとコース条件を理解していないと選べない。RTZは選びやすい反面、細かい調整が難しい。

ボーケイSM11のグラインド:6種類の使い分け

SM11のグラインドは以下の通りだ。

Fグラインド(フルソール)

バウンスが大きく、ソールが広い。砂が柔らかいバンカー、ふかふかのラフからの使用に向いている。フェースを開いたときにバウンスが逃げにくい設計。バンカーが苦手でスクープしやすい方にとって、エラーを減らしてくれる。

Mグラインド(ミッドソール)

最もオールラウンドなグラインド。フェースをスクエアに使う場面が多い方向け。ティーグラウンド横の固い芝、フェアウェイからのアプローチに適している。

Dグラインド(ダブルV)

ヒールとトゥのソールを削り、フェースを開きやすくした設計。ロブショットやバンカーでフェースをレイアップして使う技術がある方向け。使いこなすには一定の技術が必要。

Tグラインド(ウィングソール)

ヒール側のソールを落とし、フェースを開く場面で有効。海外のリンクスコースや固い芝に対応した設計。日本の一般的なコースでは使用頻度が限られる場合がある。

Kグラインド(ハイバウンス)

最もバウンスが高い設定。バンカーが深い・砂が多い・インパクトでダフり気味という方に向いている。力みが出ると刺さりやすい固い芝では使いにくい場面もある。

Sグラインド(セミCグラインド)

ヒールとトゥを削った形状でフェースを開いたときの操作性が高い。ショートゲームの引き出しが多く、状況に応じてフェースを変えながら使いたい上級者向け。

SM11のスペック(参考)
  • ロフト:46°〜62°(2°刻み)
  • 仕上げ:ツアークローム・ニッケル・ジェットブラック
  • ライ角:64°(標準)
  • 価格:¥24,200〜¥27,500前後(税込)

クリーブランドRTZの4バウンス:シンプルで選びやすい

RTZのバウンス設定は4種類だ。

LOW

バウンス角が低い設定。固い芝・コンパクトなスイングで打つ場面に向いている。打ちこぼしが少ないプレーヤー向け。

MID

最も汎用性が高い。固い芝から柔らかい芝まで対応できるバランス型。「何を選べばいいかわからない」という方はまずMIDを試してほしい。

FULL

バウンスが多い設定。バンカー・柔らかい芝でのダフり軽減効果が高い。

Adapt

ヒールとトゥを削ったグラインドで、フェースを開く場面での使いやすさを高めたタイプ。SM11のSグラインドに近い思想。

RTZの最大の特徴は「Z-Alloy」フェースだ。従来の軟鉄より高い硬度を持ちながら、スピン性能を維持する新合金。フェースのマイクログルーブとの組み合わせで、特にショートゲームでのスピン量が安定する。

RTZのスペック(参考)
  • ロフト:46°〜64°
  • バウンス:LOW・MID・FULL・Adapt
  • 価格:¥24,200〜¥25,300(税込)

価格帯の現実

定価ベースではほぼ同価格帯だ。

モデル価格(税込)
ボーケイSM11¥24,200〜¥27,500前後
クリーブランドRTZ¥24,200〜¥25,300

この価格帯で選ぶなら「どちらが安いか」より「どちらの設計が自分のスイングに合うか」で判断するべきだ。

中古市場でいえば、SM10(前モデル)がすでに流通量が多く、6本セットや単品でコストパフォーマンスが上がっている。「SM11の新品」か「SM10の中古」かという選択肢も現実的だ。

どちらを選ぶか:3つの質問で決まる

ウェッジ選びを複雑にしているのは「選択肢が多すぎる」ことだ。以下の3つで判断を整理する。

【質問1】バンカーが苦手か?

苦手な方は「バウンスが多め」のモデルを選ぶ。SM11ならFグラインドかKグラインド、RTZならFULLが候補になる。バンカーが得意な方はバウンス調整の自由度を優先してSM11のDグラインドやAdaptを選ぶ余地がある。

質問2】フェースを開いて使うか?

ロブショットをよく使う・バンカーでフェースをレイアップする方は、SM11ならDまたはSグラインド、RTZならAdaptが合う。フェースをスクエアに使うことが多い方はSM11のMグラインド・RTZのMIDが無難だ。

【質問3】自分のコースの芝の硬さは?

固い芝が多いコース → バウンスを下げる方向(SM11のFまたはMグラインド、RTZのLOWまたはMID)

柔らかい芝・砂が多い → バウンスを上げる方向(SM11のK、RTZのFULL)

私が感じた両者の「手の感触」の違い

SM10を現在使っているが、SM11を試打したときの感触はSM10の延長線上にある。「タイトリストのウェッジ」として積み上げてきた設計哲学が継続されていて、打感はソリッドで硬質だ。インパクトの瞬間に「フェースのどこで捉えたか」がわかる。

RTZは軽快な打感だった。Z-AlloyフェースはSM11より打感がマイルドで、特にアプローチで「ボールが乗る」感覚が伝わりやすかった。スピンの掛かり方がわかりやすく、グリーンで止める練習をしていた時期にこのウェッジを使っていれば感覚をつかみやすかったかもしれないと思った。

打感の好みで言えばSM11の方が私には合っている。RTZは「打感より結果」を重視する設計に感じた。どちらが優れているという話ではなく、手から何を得たいかの違いだ。

まとめ:SM11は「グラインドを選びたい人」、RTZは「迷わず使いたい人」

SM11を選ぶべき人

  • 自分のスイングの特性(ダフり傾向・クラブパス・フェース開閉)を把握している
  • グラインドを複数試打して決めるプロセスに時間をかけられる
  • スコア80台・競技参加・アプローチのバリエーションを増やしたい

RTZを選ぶべき人

  • ウェッジの細かい選択に時間をかけたくない
  • スコア90台・バンカーとアプローチで「まず安定が欲しい」
  • 打感よりスピン性能・使いやすさを優先する

どちらも「良いウェッジ」だ。ただし、グラインドの選択を誤ると、どちらを買っても「替えても変わらない」という結果になる。特にSM11は、試打なしでオンライン購入するのは避けてほしい。

グラインドを理解した上で選びたい → ボーケイSM11

まず迷わず使えるウェッジが欲しい → クリーブランドRTX ZipCore2 RTZ

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よくある質問

SM11とSM10はどちらを選べばいいですか?

現行モデルはSM11だが、グラインド設計の根本思想はSM10から大きく変わっていない。SM10の中古価格が下がっている今、「SM11新品」か「SM10中古」かを予算で判断していい。グラインド選択さえ正しければどちらも十分な性能がある。

RTZとRTX ZipCore(旧モデル)の違いは?

RTZはZ-Alloy(ゼットアロイ)という新素材フェースが最大の変化点。スピン性能と耐久性が向上している。旧ZipCoreも中古で安くなっており、「まず安価にウェッジを揃えたい」という方には旧モデルも選択肢になる。

ウェッジは何本セットが基本ですか?

一般的には46〜50°(ギャップウェッジ)・54〜56°(サンドウェッジ)・58〜60°(ロブ系)の3本構成が多い。ハンディキャップが二桁の方は3本より2本(52°・58°等)の構成から始める方が管理しやすい。

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